■懐かしいお客様
■懐かしいお客様
■懐かしいお客様
先日、懐かしいお客様が来店されました。
名古屋市天白区在住のＹ様（仮名）です。
ご来店頂いた当初、不覚にもお客様のお顔を失念しておりました。
お客様より、
「昔こちらのお店でピーコックプリンセスを頂きました。」
と直にお声掛け頂きました。
あっ、思い出しました！！
今から３０年以上前、ちょうどバブルの最盛期にお越し頂いたあの。。。
当時の記憶が鮮やかに蘇りました。
紛れも無く【ピーコックプリンセス】のお客様です。
皆さん【ピーコックプリンセス】って何ぞや？と思われていますよね。
実は【ピーコックプリンセス】というのは、シルクスクリーンの画題です。
作者は中国出身の画家で、サンフランシスコ州立大学の客員教授もされた、
知る人ぞ知るザン・ホンビン（ホンミン）画伯です。
この画伯の代表作のひとつがこの【ピーコックプリンセス】なのです。
当時お客様は当店の前を、たまたまお車で通りががったのだそうです。
通りから店内奥の【ピーコックプリンセス】を見られて、
「あっ、コレ欲しい。」
と即断即決で購入された漢の方です（笑
後日、
実際にわたくしがご自宅にお邪魔し、納品させて頂きました。
その漢のお客様が３０年以上ぶりにご来店くださったのです。
早速、ご来店の用向きをお伺いましたところ、
「額の内側の作品がずれて傾いてしまったので修復して欲しい。」
旨のご依頼でした。
当店はアフターサービスを常日頃心掛けております。
３０年以上経過していても責任を持って仕事をやり遂げます大丈夫です。
お客様には修復作業のご説明の後、作品回収の段取りをさせて頂きました。
そして。。。
感動しました。
涙までは出ませんでしたが、本当に感動しました。
作品の回収準備を整え、お客様のご自宅にお邪魔した時の事です。
立派な造りの門扉を開けて頂き、お客様自ら玄関ドアを開けて頂きました。
と、その時です。
豪華な玄関フロアの正面突き当りに【ピーコックプリンセス】が鎮座。
驚いたのはその飾り方です。
なんとこちらのお客様、
ご自宅の再新築時、この作品を飾る為だけに敢えて大工さんに頼み込み、
作品寸法１１００ミリ四方の壁を刳り貫かれてしまわれたのです。
筋金入りの『漢』ですね。
お話を詳しくお聞きしたところ、
「３０年以上前に購入したこの作品が未だ大好きで壁を新築時にオーダー」
との事でした。
創業以来１００年以上の歴史の中で初めての出来事でした。
当店で購入された作品をここまで大事にして下さるとは・・・
感謝感激です！
この仕事冥利に尽きますね！！
名古屋市天白区のＹ様
これからも引続きご愛顧の程、どうぞよしなにお願い致します。
長文にお付き合い下さり、ありがとうございました。