皆さんこんにちは。
久々のブログ更新です。
先月に引続き、相変わらずの忙しさです。
日に平均20~30組程のご来店があります。
また電話でのお問い合わせ件数もそれ以上に。
本日は日曜と言う事もあり盛況な1日でした。
さて先日の閉店間際のお話です。
背の高い外国の男性と日本のご婦人が来店されました。
一通り店内をご覧になられた後、
「こちらに色紙を入れる額縁はありますか。」
と、ご婦人からのお尋ねがありました。
即座にお答えした後、色紙額を何点かお見せしました。
ご婦人はとても英語が堪能な方でイギリス人の男性に、
流暢な英語で色紙額の説明をされていました。
男性はイギリスの紳士らしく物腰柔らかでにこやかに聞いておられました。
お客様から色々お話を伺い、スマホの画像を見せて頂きました。
そこには色紙が写っており【七転び八起】の文字が書かれていました。
お客様は当初【七転び八起】と書いた色紙が欲しくて探されたようなのです。
しかしネットで検索するも【七転び八起】の色紙は見つからなかったとの事。
どうしても【七転び八起】の色紙が欲しいお客様は大阪まで出向かれたそうです。
当地で噂を頼りに歩き回り、ようやく即興で書いてくれる方に出会われたそうです。
スマホの写真には白紙の色紙に『七転び八起』とすばらしい書体。
また、『七転び』の付近に赤い達磨がアクセントで書いてありました。
なんとも言えない遊び心がある良い色紙で、当方も目の保養になりました。
只、何故それほど迄に【七転び八起』の文字に拘られるのかお聞きしたところ、
イギリス人の男性には3人のお子様がおられるそうです。
その中のひとりが物事に飽きっぽく失敗すると投げ出してしまうのだとか。
そこでお父様は考えました。
日本に【七転び八起』という言葉(ことわざ)がある。
この精神(七転び八起)を色紙額に入れて自宅に持ち帰り、
お子様のお部屋に飾られるのだそうです。
皆さん、どう思われます。
すばらしいお父様だと思われませんか。
我々日本人よりも日本人らしい心を持ったイギリス男性だと思われませんか。
わたしはこのお話を聞いて単純にそう思ったのです。
わたしは英語が苦手です。
ご婦人との間で交わされる英会話は全くわからなかったですが、
男性の心の中が少しだけですが垣間見れた感じがしました。
帰り際に見せられたお客様の優しい笑顔。
そして帰り際にお客様が仰った言葉、
「アリガトウゴザイマシタ」
が私の心にやさしく響きました。
心に残る印象的な1日でした。