皆様こんにちは。
久しぶりのブログ更新となります。
本日のお題は『在りし日の雄姿』です。
実は昨日今日と連日にわたり、長崎県のお客様から戦艦【武蔵】【長門】の特大横長オーダー額の受注を頂きました。
今回こちらの2作品を発注して下さいましたのは、長崎県佐世保市の T・E様 ご家族です。
第二次世界大戦中、T・E様の亡くなられたお身内が、そのむかし戦艦【武蔵】に乗艦されていたとの事でした。
T・E様のご実家には、T・E様が物心ついた時から特大の【武蔵】【長門】の油彩画が飾ってあったそうなのです。
1作品の全長が軽く3メートルオーバーと言う少々桁外れの横長油彩画で、初めて見た時その迫力に圧倒されました。
これだけの大作ですのでさぞや有名画家の作品と思いきやT・E様曰く、
「どこの誰がいつ描いてくれた絵なのか全くわかりません。」
「身内の誰に聞いても、誰も何も絵の経緯を知らないのです。」
との事でした。
ちなみに作品裏の右下隅に達筆で、
『若き日の雄姿 我が戦友に捧ぐ』
と記載がありました。
T・E様はご実家を建替えるにあたり、この2作品を応接間にこのまま飾ろうと考えられていたそうです。
あまりに大きな作品なので応接間に2点一緒は現実難しく、飾る場所には相当頭を悩まされたのだとか。
当初は戦艦【武蔵】1点のみの額装で検討されました。
しかし翌日、
T・E様のおじい様から、
「昔からずっと一緒に飾ってあったものなので、新しい家でも一緒に並べて飾って欲しい。」
と懇願され、家族会議の結果T・E様が英断されました。
当方では過去にも様々なオーダー額を作って参りましたが、ここまで横長なのは初めてです。
当然、横に長ければ長いほど強度的な問題が出てきます。
特に額縁のフレームは捻りの力に弱いので、それ相応の補強が随所で必要になってきます。
本日2トントラックで長崎県佐世保市から当店まで作品が運ばれて来ました。
明日から工房で職人(フレーマー)達が長期間の作業工程に入ります。
T・E様 完成するその日まで、今暫くお待ち下さいね。
尚、
明日は引続き当店に来て下さった『戦艦』額装に纏わるお客様のお話です。
ちなみに皆さん、 <航空戦艦> ってご存知ですか?
それではまた明日。