★ 本 日 の 額 装 ★

素敵な作品をご紹介

10月の【本日の額装品】

★ ようやく『閻魔様』



★ 2024年10月31日

みなさん こんにちは。

本日は延期に延期を重ねた『閻魔様』です。

こちらの『閻魔様』作品はB様所有の作品。
B様は名古屋市内から来て下さったお客様。
ご商売もされていて、大変明るい方でした。

そんなB様が持参して下さった『閻魔様』、
くるくるに巻かれたザ・ロール状態でした。

お店のテーブルの上で作品を拡げてみた所、
縦長の刺繍作品でかなり大きなものでした。

刺繍とは言ってもペルシャ絨毯の様な材質。
ずっしり重くかなり手の込んだ作品でした。

当初、巻き皺も多少見受けられましたので、
場合によっては<裏打ち>の必要性も・・

そこで、
B様にご希望の額装仕様をお尋ねした所、
「出来れば既製品の額縁に入れたいです」
との事。

早速、
『閻魔様』の作品寸法を測らせて頂くと、
約900×600㎜

勿論、
既製品でピッタリの額縁は見当たりません。
パネルフレームなら同サイズはありますが、
重い作品や厚みのある作品は入りません。

注)パネルフレームについてはまた後日

通常、
額縁専門店の額縁サイズは決まっています。
サイズはインチ~大判までとなっています。

※上記サイズより大小のサイズもあります。
※別の規格サイズでOAサイズもあります。
※詳しいサイズ表は【額縁】をご覧下さい。

今回B様のご希望である既製品額縁サイズ。

当店の数ある取扱いフレームメーカー中で、
只1社だけ近いサイズの品番がありました。

そのサイズ名は「十七」と言います。
当店主力のフレームメーカーで品質は◎
他メーカーでは殆ど作っていないサイズ。
フレーム色はブラウンとマホの2色展開。
造りもしっかりしていて重い作品でも◎
ちなみに「十七」サイズは909×606。

B様の作品が縦横其々10㎜ほど短いので、
額縁の上下左右に隙間が見えてしまいます。

う~ん、困った。
そこで私が考え抜いて出した結果がマット。

作品との隙間を極力目立たない様にする為、
作品の下敷きにマットを使う事にしました。
通常のマット色では隙間が目立ち過ぎます。
なるべく違和感無き様ブラックマットです。

また、
気になっていた作品の巻き皺処理方法は、
数日重しを置いて真直ぐにさせました。
古典的な方法ですが結構有効な方法です。
費用を掛けて〔裏打ち〕をしなくても◎
余分なコストを掛けずに仕上がりました。


余談ではありますが。。。

後日B様に作品の経緯をお伺いした所、

「これは『閻魔様』じゃないんですよ」
「海外赴任の際、掛けてあったんです」
「たぶんむこうの神様だと思いますよ」

とのお話でした。

たしか海外の赴任地先は、
タイやカンボジア辺りと仰っていた様な。
そう言えばアンコールワット遺跡の彫刻、
今回の作品と多々類似点がありますよね。

ゴメンナサイ、
無学で浅い知識の私は、
第一印象でてっきり『閻魔様』なんだと。
『閻魔様』も『仁王様』も『風神様』も、
私には全て同じに見えてしまうんです。

・・・・
B様、失礼致しました。
穴があったら入りたい。
全く以てお恥ずかしい限りです。

1メートル近い高さの「十七」サイズ額。
作品もスマートに収まり素敵な感じです。

額装完成品B様に大変喜んで頂けました。

B様、
この度はご来店誠に有難う御座いました。
またの機会を是非お待ちしていますね。






★ 毎日数人のお客様から依頼されるお仕事とは



★ 2024年10月29日

みなさん こんにちは。

本日は表題にあるが如く、
>毎日数人のお客様から依頼されるお仕事
のお話です。

そのお仕事とはズバリ【ガラス】の交換。

「額縁にものが当たってガラスにひびが」
「額縁が落ちてガラスが割れてしまった」
「子供が誤ってガラスを割ってしまった」

などなど、

当店では、
1日平均2、3人の方が持って来られます。
多い時は1日で9件取扱った事もあります。
流石に1日で二桁扱った事はありませんが。

もし額縁のガラスが割れてしまった時、
皆様は一体どこに持って行かれますか?

・家の窓ガラスが割れたのならサッシ屋。
・茶箪笥のガラスが割れたのなら建具屋。
・額縁のガラスが割れたのなら額縁専門店。

と、いった感じで連想されるのでしょうか。

とにかく当店では日に数件のご用命があり、
まるで【ガラス交換専門店】の様相です。

一概にガラスの交換と言っても多種多様。
当店では通常の板ガラスは取扱いません。

当店で取扱うのは【アクリルガラス】です。
それも上位の【UVアクリルガラス】です。

アクリルガラスの厚みも色も選択可能です。
<1/1.5/1.8/2/3/4㎜>
と言った具合で最高20㎜迄あります。

額縁に入れる一般的な厚みは1.5~2㎜。
アクリルガラスの厚みが増えれば丈夫です。

しかし、
厚みが増える分だけ重くなってしまいます。

当店では、
個々の作品に合わせて選ぶ様にしています。
アクリルガラスのお話は凄く奥が深いので、
また別の機会にお話しさせて頂きますね。

さて、

ガラス交換で当店にお越し下さったお客様。
名古屋市内に住まわれている A様 です。

A様が持って来られた作品はマット付絵画。
幸い割れたガラスが作品に与えた影響無し。
ガラスは大きく3つほどに割れていました。

割れたガラスを丁寧に取り除き見てみると、
経年劣化でマットボードが黄ばんでました。

僅かのシミも複数ありましたのでA様に、

「これを機にマットも新調なさいますか?」

とお尋ねしたところ、

「マットは再利用して欲しいのですが・・」
「よく見ると額縁も角が開いてしまって・」
「コレと同じ新品の額縁に変えれますか?」

との事。

んん、同じ額縁の新品とな。
かなりの難題をA様から頂きました。

私「その昔どちらのお店で購入されました」
A様「はっきり覚えてはいませんが・・・」
私「いつ頃お求めになられたのでしょうか」
A様「かなり大昔だったと記憶しています」

と、なると現行品は無く、
既に廃盤品の可能性が大。

しかし、
A様が持ってみえた額縁のフレーム骨格を
よーく観察して見てみるとある特徴を発見。

それはフレームの材質が金属製だと言う事。

額縁製造メーカーでも金属製が得意なのは、
ほんの数社に限られてくるのです。

そして今回、
運の良い事に当店取扱いのメーカーでした。

A様にこの事をお伝えして、
早速カタログをみて見ると。

・・・案の定、廃盤商品でした。

考えてみればそりゃそうですよね。
なんせ大昔に購入された額縁なのですから。

しかし折角当店を頼って来て下さったA様。
そのご期待に添うべく一生懸命探しました。

結果、
ありました。見つけました。
A様のお持ちの額縁フレームの正統後継額。

品番こそ多少の違いはあれフレームも同色。
唯一の違いはフレーム幅が少し大きいだけ。

早速A様にカタログ写真をお見せした所、

「そうそう、これですコレ」
「同じのがあって良かったぁ」
「すごく気に入っていた額縁だったんです」
「見つけて下さりありがとうございました」

とご納得頂けました。

直ぐにメーカーに発注をかけ、その3日後、

         ⇩

A様にはとても感謝され喜んで頂けました。
ステキな笑顔でした。

この瞬間こそが、
額縁屋冥利に尽きるというもの。

A様、本当に良かったですね。

★ 名古屋で一番近い額縁専門店


★ 2024年10月26日

みなさん こんにちは。

本日も先般告知予定の『閻魔様』を変更して、
『名古屋で一番近い額縁専門店』のお話です。

本日お車で当店にお越し下さったお客様は、
愛知県東郷町のE様(仮名)です。

E様はグーグルで検索して来て下さいました。

ご来店目的は所有の油画SM(サムホール)
サイズの絵に一番良く似合う額縁の購入。

早速、
店内在庫の額縁を何点かお見せしました。

E様の作品を実際に複数の額縁に入れて、
飾られた際のイメージをして頂きました。

最終的にE様が選ばれた額縁は、
只今当店イチオシのサムホール。

ブラウン/ゴールドの装飾で華やかな印象に。
作品との相性もピッタリで大変良き組合せ。
E様、バッチリ決まりましたね!

笑顔でお帰りになられたご様子で◎でした。


話は変わりますが。。。

本日E様がこんな事を仰いました。

「グーグルで検索して一番近いお店でした」
「評価も良くHPに写真もたくさんあって」

ちなみにE様のご自宅は愛知県東郷町にあり、
当店の所在地は愛知県名古屋市南区です。
お車でも時間や距離にするとかなりあります。
なのにグーグル検索で一番近いお店で出ます。

そうなのです。

当店は数ある名古屋市の額縁専門店の中でも、
名古屋市最南端に位置するお店なのです。

大事なところなのでもう一度言いますね。

【名古屋市最南端の額縁専門店】なのです。

↑これの意味する所は非常に大きいのです。

例えば、
愛知県南部で額縁を欲しい方がいたとして。

■車の場合、

名古屋の中心部(名駅や栄)までは遠過ぎる。
例え着いても駐車場料金も高くままならない。
額縁購入以外の出費で結果高くついてしまう。

■電車の場合、

最寄駅で降りてもお店までの距離が徒歩で✖。
購入した額縁等を運ぶ(移動)には重すぎる。
徒歩で移動の際、購入した額縁の破損も心配。
最寄駅下車でタクシー利用も出費がかさむ。


■ネットの場合、

ネットで見たものと現物とのギャップが酷い。
商品の現物を見て買えないのでリスクが高い。
購入したサイトによって送料負担が発生する。
また返品可能だとしても返品送料も発生する。

等々の問題点がある様なのです。

結果、

ネット購入はリスクが超高めでパス。
名古屋中心部まで行くのに電車はパス。
名古屋方面に車で出掛けて一番近いお店は?

どこ?どこ?どこ?
状態になられ、

結果、
お客様はグーグルで検索される様なのです。

そして名古屋市より南部に住まわれている
数多くの市町村の皆様に来て頂ける訳です。

いつもお客様が決まって言われる事は、

「実は名駅や栄まで買いに行くつもりでした」
「車で行く途中にグーグル見て立寄りました」
「近場にこんなお店があったとは意外でした」
「名古屋迄出なくてもここで間に合いました」

今年2月のホームページ立ち上げ以前、
当店は認知度が非常に低い状態でした。

明治創業以来、
一度も広告宣伝した事がありませんでした。
それ故、お客様は地元近辺に限られました。

お店の立地条件も名古屋市の最南端であり、
名古屋中心部から遠くかけ離れた場所です。
当時は店舗立地条件の悪さを痛感しました。

しかし、

SNS等のネット全盛の時代になって、
遅きに失する感は多分にありますが、
ホームページの開設以降の効果も有、
逆に立地条件がプラスに働きました。

皆様のおかげで認知度も次第に上がりました。
今では遠く関東や関西からも来て下さいます。

只々、感謝の一言です。

老体に鞭打ってお店を手伝ってくれる母親。
日頃応援して下さるお取引業者のみなさま。
何よりいつもご贔屓して下さる大勢のお客様。

すべての方々に感謝申し上げます。!
本当にいつもありがとうございます!

そしてE様、
本日のご来店誠に有難う御座いました。
またのご来店を楽しみにしていますね。




★ 遠路遙々 300㎞


★ 2024年10月21日

みなさん こんにちは。

本日も先日告知予定の『閻魔様』を変更して、
『遠路遙々 300㎞』と題してお届けします。

急遽、
こちらで本日ご紹介する事になりましたのは、
グーグルのクチコミにて『追記』して頂いた、
【画廊 額】様(本文中は呼称:K様)
が作品画像をアップして下さったからです。

K様、
先日はご来店下さり誠に有難う御座いました。

さらに、
本日はクチコミに『追記』して下さいまして、
本当に有難う御座いました。

グーグルクチコミ追記にコメント機能が無く、
K様にお返事を書くことが出来ませんでした。

ですので、
このページをお礼文に代えさせて頂きますね。

こちらのK様はお約束をしっかりと守られる
礼儀正しいジェントルマンです。
物腰も柔らかく優しいオーラが溢れています。

ご自宅が遠方の為、名古屋には中々来られず、
次回名古屋に来られる日まで額装完成作品を
暫しの間手前どもがお預かりしておりました。

そしてお約束通り本日受取りに来られました。

元々のK様ご来店のきっかけとなったのが、
〔グーグル・クチコミ評価〕
が大変良かったからとのお話でした。

皆様クチコミをありがとう!
グーグルさん、ありがとう!

当店に最初にお持ち頂いた際の絵馬の状態は、
綺麗な状態でしたが多少の紙皺がありました。



そこでK様とご相談の上、

【裏打ち】

と言う処理を施す事になりました。


※【裏打ち】とは、

作品の裏側に薄い和紙を何重かに貼り、
紙皺などを伸ばして真直ぐにする技法。
裏打ちをする事により芯のある状態に。


裏打ちには糊を乾かす自然乾燥時間が必要で、
昔ながらの技法では通常1ヶ月は掛かります。

自然乾燥時間が待てない場合は機械で裏打ち。
この場合は7~10日程度で仕上がります。

只、注意事項として
機械での裏打ちは熱で作品を圧着するので、
作品を2度と剥がす事は出来なくなります。

ほんの少しの料金追加で【裏打ち】出来ます。

【裏打ち】をするのとしないとでは
  作品完成時に大きな差が生じます。

そして、

昔ながらの技法で【裏打ち】したK様の絵馬。



皆様、如何でしょうか。

やはり【裏打ち】をすると全然違うでしょ。

【裏打ち】をしたのかしてないのかで既に、
 額縁に入れる前に勝負は決まっています。

そして、

満を持して作品の絵馬を額に入れてみると、




ご覧のとおりです。

色鮮やかで素敵な絵馬ですね。
K様にも大変喜んで頂けました。

K様の笑顔を拝見してほっと安堵です。
この仕事をしていて一番嬉しい瞬間!


話は変わりますが。。。

K様がお帰りになられると私の母が、
「お車で遠い所から来て下さったね」
「無事にお帰りになられます様に」
と、手を合わせておりました。

私も心配で先様がお帰りになられた後、
PCで帰りの距離を調べてみたところ、
■中央自動車道/経由で4時間30分
■東海北陸自動車道/経由で約5時間

距離にして片道で300㎞でした。
これは【名古屋~横浜】の距離に相当。

本当に遠い所から来て頂き感謝です。

K様、
この度は本当に有難う御座いました。
またのお越しをお待ちしていますね。

★ 阪神タイガース


★ 2024年10月16日

みなさん こんにちは。

本日は前日告知予定の『閻魔様』を変更して、
『阪神タイガース』
をお届けします。

と言いますのも、本日ご来店下さったお客様。
なんと遙々<大阪>からお越し下さいました。

お客様は、仲の良いご夫婦の勅使河原様です。

勅使河原と言うお名前で連想したのが京都?
それも御公家様のイメージが強くあります。

歴史好きの私にとっては憧れの名字です。
ちなみにテ・シ・ガ・ワ・ラと読みます。

こちらの勅使河原様。

ご本人曰く、京都の御公家様タイプでは無く、
【阪神タイガース命】生粋の難波っ子との事。

勅使河原様、これは大変失礼致しました。

しかし、
何故に現在大阪に住まわれているお客様が、
遠路はるばる当店までお越し下さったのか。
疑問が残ります。

その辺りをお客様にお尋ねした所、
「ホームページランキングを見てきました」
「大阪にもあるけれど評判が良かったので」
「今日はこれを額装してもらおうと思って」
との事でした。

んっ、ホームページランキング???

もしかして、

それって私が今HPにバナーを貼っている
例のコンテストのやつなのでは。。。

えっ、
それを見て遠路名古屋まで来て下さったの。

絶句・・・

嬉し過ぎます。

もう感謝の言葉しか浮かんできません。
勅使河原ご夫妻、本当に有難う御座います。

そんな私にとって神様のような勅使河原様。
本日のご用向きである額装したい作品とは?

いったい何を額装されたいのだろうか。。。

徐に大きなダンボール箱から取り出された
いくつかの細長い形をした物体!
それは昔懐かしい〔ペナント〕達でした。

みなさん、〔ペナント〕ってご存じですか?

お若い方の殆どはきっと知らないですよね。
昭和生まれの方であればたぶんご存じの筈。
その昔、修学旅行のおみやげの定番だった。
そう、あれです。あの〔ペナント〕です。

それも全て【阪神タイガース】のペナント。
数えてみたら全部で10点ほどありました。

お客様はこのペナントを宝物にされていて、
10点全てを額装状態にされたいのだとか。

長年にわたって自宅の押入れに入れたまま。
このまま放置してはカビや虫食いが心配に。
額に入れてしまえば埃や湿気からも防げる。
そこで評判の良い額縁店を探されたとの事。

敢えて地元大阪の額縁店に拘わる事をせず、
近畿・東海エリアでネット検索されました。

ホームページランキングをネット検索中に
当店のホームページを目にされたのだとか。

ホームページランキング ありがとう!!

お客様は当店のセンスを気に入って下さり、
「額装の仕様は全部お任せするので宜しく」
「仕上がりの報告を楽しみに待っています」

私「大船に乗った気で、私にお任せ下さい」
私「必ず完璧な額装品に仕上げてみせます」

といった具合でトントン拍子に進みました。
額装品の完成は約2~3週間後の予定です。

ひととおり額装関連の商談も成立しました。

その後暫く、
ご夫妻と楽しくお話していた時でした。

ご主人の方から、
「店にタイガースの商品は何かありますか」
とお尋ねがあったので、
私「さすがに名古屋なので置いて無いです」
私「ドラゴンズのユニフォーム額であれば」
私「。。。。」

ン、
確か額縁商品倉庫の中で眠っていたものが
1、2点あった様な気がするぞ。

私「ちょっと倉庫の中をみてきます」

数分後、

私「ありました」
私「何十年前の額縁か記憶が無いのですが」
私「岡田・掛布・バースの連続ホームラン」
私「確か優勝した年に作ったスポット商品」
私「新品状態で2点のみ倉庫にありました」
私「完全未開封の状態なので日焼けも無し」
私「こちらの商品について詳細は不明です」
私「もちろん、お売りする事は可能ですが」

お客様、
「買います、買います。是非譲って下さい」
「今日は大阪から来た甲斐がありましたよ」
「めちゃ嬉しいなぁ。本当にいいんですか」
「大きさも丁度いいし。お土産で帰ります」

大きさは約25×25センチの正方形。
細身の黒フレームにタイガースカラー。

偶然倉庫から見つけてきた1点をお買上げ。
もう1点は実店舗で販売する事にしました。

勅使河原様よりご注文頂いた〔ペナント額〕
完成は来月中頃になります。

本日は倉庫から偶然見つけ出したコチラ⇩












★ 拘りの刺繍オーダー額 2点目 ラスト



★2024年10月11日

皆様、こんにちは。

2点目の更新が遅れてしまってゴメンナサイ。

実店舗でのお客様のご注文に追われてしまい、
更新するのがこんな時間になってしまいした。
1日24時間ってあっと言う間に過ぎますね。

さて、
昨日に引続き<色紙額>の2点目ラストです。

昨日ご紹介したミニ色紙はお客様の手作りで、
作品寸法自体が既製品寸法に無かったのです。

しかしこちらの2点目は同じ方の手作りでも、
既製品サイズぴったりの色紙額がありました。

ですがお客様はそこを敢えて既製品では無く、
2つお揃いの拘りオーダー額にされたのです。

結果、
お客様が拘り抜いて選ばれた額装品がコチラ。

         ⇩




皆様、如何でしょうか。

とっても可愛らしい刺繍作品ですよね。

着物の色や柄を明るいものにされているので、
作品自体が華やいで見えます。

また、
お顔の表情も優しい感じで愛らしく感じます。

お客様の作品は2点共に手作りの刺繍なので、
作品そのものに10㎜程の厚みがあります。

それ故、今回のオーダー額制作にあたっては、
ガラスと作品の間に空間を開けて作りました。

掲載写真ではあまり空間が判別出来ませんが、
よく見て頂ければ作品前後左右の端のあたり、
陰影が出ているのでそれでお判りになるかと。

もし、

10㎜の空間をガラスとの間に取らない場合、
折角の刺繍作品が挟まれて潰れてしまいます。
作品が立体物の場合の空間造りは必須ですね。

この空間造りに伴う「よもやま話」
空間造りに必要な『スペーサー』『中サン』
等々の製作にまつわるお話など。
また別の機会に詳しく解説させて頂きますね。



ところでこちらの作品サイズ。

◆作品寸法:137㎜ × 121㎜

通常の色紙と比べると非常に小さいのですが、
元々がこのサイズで既製品の額縁があります。

例えばコチラ ⇩





皆様から向かって右が、【1/4色紙硯屏額】
皆様から向かって左は、【1/4色紙額】

と、言う名称になります。

※どちらの色紙額も実店舗で販売しています。


仮に、今回オーダー額にされなかった場合。

         ⇩


と言った感じになっていました。

改めて今回のオーダー色紙額、
こうやって比べてみて見ると、
コンパクトさが際立ちますね。

ちなみに、

通常の色紙額と3点一緒にに並べると、


        ⇩


こんな感じになります。


ひと口に <色紙額> と言っても、
この額種は結構奥が深いパートです。

既に廃業されてはいますが名古屋にも、
色紙専門に取扱う額縁店がありました。


今回ご紹介したお客様の<オーダー額>
今回ご紹介した既製品の<色紙額>
みなさま如何だったでしょうか。

当店では通常サイズの 色紙額 をはじめ、
【1/4色紙額】【色紙硯屏額】など、
豊富なバリエーションを取揃えています。

カラーも豊富にラインナップされており、

落着いた色合いのベージュやブラウン
現代の住宅にマッチしたパステルカラー

色紙額の形状も多種多様な既製品があり、
シンプルで余分な枠を排除したフレーム
も最近では人気の商品です。

勿論、

実店舗に来て頂ければアドバイスも無料!
是非一度、みなさま足をお運び下さいね。

それではまた次回に。







★ 拘りの刺繍オーダー額 1点目


★2024年10月10日

皆様、こんにちは。

朝夕はめっきり涼しくなってきましたね。

ですが涼しくなったと油断をしていると、
今日の様に日中やはり気温が上がります。

この時期は寒暖差が激しいので要注意です。
体調を崩さない様に皆様お気をつけ下さいね。

さて、

今回の『本日の額装』は<色紙額>2点です。
只、色紙額に入れる作品は『刺繍』なのです。

<刺繍額>は今まで何点かご紹介しています。
その多くは迫力のかなり大きな刺繍額でした。

しかし今回はその逆なのです。


ある夏の日の午後の事。

お店に一人のご婦人のが来店されました。
名古屋市内からお越し頂けたとの事でした。
とても朗らかで話上手のお客様なのでした。

お客様は、
徐にカバンの中から2点の作品を取り出され、

「これに合う額縁をもとめに来ました」
「お人様に差上げるつもりなので良い額縁で」
「落ち着いた感じで、より高級感があるもの」

と言うリクエストをされました。

2点の刺繍作品はなんとも可愛らしいもので、
手作り感が溢れる見事な出来栄えです。

早速2点の作品寸法を其々に測ってみました。

すると、
1点目は規格サイズで既製の額縁が見つかり、
2点目は規格サイズ外の大きさなのでした。

お客様に上記の旨をお伝えして額縁選びです。

1点目が既製品の額縁で収まる様だったので、
店内在庫とカタログで一通りご紹介しました。

しかし、
ご案内した額縁よりも更に高級感がある額縁
をご所望でしたので一気にオーダー額の方へ。

この流れがご満足頂ける結果となったのです。

オーダー額を手に取ってご覧になったお客様、

「このフレームなかなか良いわね」
「木の温かみがあって好みの茶色」
「内枠に金色が入っていて高級感もあるわね」

「そうだ、いっその事2点ともこれにするわ」
「差上げる方も、これならきっと喜ばれるわ」
「好みのいい額が見つかって本当に良かった」

で、急遽2点の額縁フレームが決定しました。



【わたくしの心の中の声】

>う~ん、
>既製品であれば凄くお安く済むのになぁ。
>差上げるのであれば既製品で良いのになぁ。
>もし自分だったら迷わず既製品なのになぁ。


しかしこちらのお客様は。。。。

既製品の額縁に入るのに、敢えてオーダー額。

お値段は既製品よりも少し割高になるけれど、
差上げるお相手に喜んで頂けるならばと・・

なんと言う優しいお気持ち。
なんと言う優しいお気持ち。

※大事な所なので2回言いました(笑

そんな優しいお客様が選ばれたのがコチラ⇩


ところでコチラ<色紙オーダー額>の大きさ。

皆さん一体どれ位の大きさだと思われます?


実はコチラ、超ミニサイズの色紙額なのです。

◆ 作品寸法:103㎜  × 103㎜
◇ 額縁寸法:150㎜  × 150㎜

めっちゃ小さいでしょ。

当店で制作したオーダー色紙額で過去一です。


ちなみに、

通常サイズの<色紙額>はコチラのサイズ⇩


上記、通常サイズの色紙額の内訳は、

◆ 色紙寸法:240㎜  × 270㎜
◇ 額縁寸法:360㎜  × 390㎜

になります。


勿論、

色紙額の品番等、製品により長短があります。
ですが通常色紙額は大体このサイズなのです。

その大きさを改めて比較してみたのがコチラ

         ⇩


皆さんどうでしょうか。

比べてみると大きさがかなり違いますよね。

通常サイズの色紙額が巨大な額に見えますね。


明日はもう1点の作品もご紹介します。
楽しみにしてお待ち下さいね。

それではまた明日。

★ 『ジャマイカ』のイタリア製オーダーフレーム



★2024年10月5日

皆さんこんにちは。

予告から本日まで長らくお待たせ致しました。

今回の『本日の額装』は<ジャマイカ>です。

皆様は<ジャマイカ>で何を連想されますか?

わたくしの年代であれば、
ミュージシャンの ボブ・マーリー氏

ここ最近の有名人であれば、
陸上の ウサイン・ボルト選手

でしょうか。

そんな有名人を輩出している<ジャマイカ>
実は地図で見ると、本当に小さな国なのです。

カリブ海に位置する熱帯海洋性気候の島で、
北に<キューバ>東に<ドミニカ共和国>
があり、天然資源が豊富で自然豊かな国です。

そんなステキな<キューバ>に行かれたのが、
今回の額装を依頼されたお客様のお兄様です。


良く晴れたある日のお昼下がりの事。

お店に一人の男性のお客様が来店されました。

年の頃なら20代後半から30代前半の感じ。
服装もお洒落で人生を謳歌しているオーラ感。
言葉遣いも丁寧で礼儀正しく爽やかなのです。

そう、
まさに ナイス・ガイ のお客様だったのです。

お客様は来店後ぐるっと店内を一周なさって、
「これを入れる額縁が欲しいんですけど」
とお声掛けして下さいました。

最初、作品が折り畳んだ状態だったのですが、
テーブルの上でゆっくりと拡げてみると、

私「おっ、これは珍しいものをお持ちですね」
お客様「実はキューバの地図なんです」
お客様「そんなたいした物ではないんですよ」

お客様曰くコチラの地図は、
キューバの駅のホームに普通に置いてあり、
誰でも持って帰って良いものなんだとか。

お客様のお兄様がキューバから帰国された折、
コチラを何気に日本に持って帰られたとの事。

この地図をお客様がお兄様から譲り受けられ、
今回額装する為にお店に来て下さったのです。

コチラの地図のストーリーをお聞きした後、
お客様と一緒に一番良く合う額縁選びです。

実はコチラの地図、
かなりの横物で、横幅は猶に1メートル超。
既製品の額縁では900ミリが最大サイズ。

必然的にオーダー額という選択肢になり、
お好きなフレームを選んで頂く流れに。

私「何かご希望の色とかはございますか?」
お客様「ハイ、ブルー系に決めています」
お客様「できれば水色にしたいのですが」

そこで、
ブルー・水色系のオーダーフレーム候補を、
テーブルの上でいくつか並べてみる事に。






テーブルに並べて直ぐの事。

お客様「あっ、コレ良いですね」

と、言って手に取られたのがこちら

       ⇩ 




※ お客様にお伝えしませんでしたが、

 実はなんとこのお洒落なフレーム、
 【MADE IN ITALY】
 なんです。


私「良い色のフレームを選ばれましたね」

お客様「太さも丁度良いし色もイイ」
お客様「気に入りました」
お客様「これに決めます」

私「もっと他のも見なくて大丈夫ですか」

お客様「元々水色の額が欲しかったので」
お客様「これで作って下さい」

早っ、

さすが男前、さすが ナイスガイ です。


そして、

ご注文から約一週間後に完成の旨ご連絡。


お受取りで初めてご覧になられた第一声。

お客様「イイ、すごく良い、気に入った」
お客様「地図の端のヤレた感じが ◎ 」
お客様「イメージ通りで大満足です」
お客様「ありがとうございました」

こちらこそ当店をご利用頂き感謝です。

お引渡しの際、
お客様は同伴のお連れ様とご一緒でした。

お連れ様も額装完成品をご覧になって、

お連れ様「カッコいいね」
お客様「帰ったら早速、店に飾ろう」

と、話されていました。

今回の額装にあたりお客様のご希望で、

① ボロボロの地図のヤレた感を出す
② その為に敢えてマットは使わない
③ 白の台紙の上に載せるだけで良い

の浮かし仕様で仕上げました。

敢えて『裏打ち』は行わずそのままに。
マットボードも使わず台紙のみを使用。
上記2点で大幅なコストカットを実現。

結果、大正解でしたね。

地図の端の痛み具合や各所変色具合、
それに折り目もイイ味出しています。

お話では飲食店を経営されているとの事。
きっとお店の雰囲気がグッと↑ますね。

今回、とっても気持ちの良いご縁でした。
お客様、本当にありがとうございました。

ありがとう、ナイス・ガイ!
ありがとう、ジャマイカ!!










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