大切な作品が汚れてしまい


あるお店で裏打ちを依頼されたお客様が
完成したとの連絡で受取りに行かれた所、
『書』の墨が流れて(滲んで)しまい、
当店まで相談に来られました。

ご友人からお祝いで頂いた作品との事で、
二枚と同じ物が無く困惑されていました。

墨の流れた(滲んだ)作品を拝見した所、
裏打ち経験の浅いお店である事が判明!

それは何故かと言いますと・・・

通常、

お習字など墨で書かれた書道半紙作品は、
1ヶ月程期間を置いてから裏打ちします。
書いたばかりの墨は特に滲み易いのです。

年数が経過した『書』なら全く問題無し
ですが直近のものはまず警戒すべきです。

また品質の良くない墨で書かれたものが、
裏打ちする際に滲む事が経験上あります。

当店では最初に確認する事にしています。

その事を確認もせず裏打ちされた業者は、
たぶん裏打ちに対する知識不足かと・・

滲んでしまった半紙は元には戻りません。
折角お友達から贈って頂いた大切な作品。
謝罪されても悔やみ切れませんよね。

裏打ちのお店選びは非常に大切です。

みなさまも十分お気を付け下さいね。