素敵な作品をご紹介
▼
5月27日
皆さんこんにちは。
いつも当HPをご覧頂き有難うございます。
今日の【本日の額縁】は当店人気の油彩額。
F10号サイズUVアクリル仕様の額縁です。
まずはお客様より依頼の作品をご覧下さい。
👇
青を基調としたとてもダイナミックな作品。
こちらの作品に合う額縁を依頼されました。
油彩額は本当に色々なフレームがあります。
フレームの太さや形状は勿論のことですが、
やはり第一の決め手はフレームカラーです。
フレームカラーでまず頭に思い浮かぶのは、
①ゴールド系
②シルバー系
③ブラウン系
④ブラック系
の4つの系統色です。
他にホワイト系や木地系等もありますが、
やはり上記4色は人気のカラー鉄板です。
作品と選ぶフレームカラーの選択で、
額装した際の印象がほぼ決まります。
個々の作品との相性もあったりするので、
このカラーが良いと一概には言えません。
ですが間違い無くシルバーは映えますね。
どんな作品にでも割と合わせやすいので、
カラー選びに迷われた際にはお勧めです。
今回お客様に選んで頂きました額縁は、
最近主流になりつつある『軽量タイプ』
通常(今まで)は木製額縁が殆どでした。
最近は樹脂製の額縁が増えてきています。
他にもアルミ製の額縁も存在しますが、
時流は樹脂製に傾いている印象です。
今回お客様の作品をセットした油彩額。
大きさはF10号サイズで軽量タイプ。
その上UVカットアクリルガラス仕様。
ガラスに比べて軽量のアクリルなので、
F10号サイズが更に軽く感じますよ。
こちらの額縁は落着いたシルバーなので、
どこに飾られてもまわりに溶け込みます。
こちらの額縁、
実際お値段以上の高級感もありますので、
皆様お持ちの油彩画に如何でしょうか。
5月24日
皆さんこんにちは。
いつも当HPをご覧頂き有難うございます。
今日の【本日の額縁】はオーダー立体額!
それもかなり大型で迫力ある額縁のご紹介。
額縁の大きさもさることながら、
作品自体がこれまた凄い作家物。
作家(画家)のお名前は「河原勇夫」画伯。
愛知県美術館にも収蔵される程の腕前です。
わたくしの地元である名古屋では、
著名な日本画家のお一人なのです。
その大家の描かれた作品を持参されたのは、
名古屋市にお住まいのC様(仮名)です。
C様はとっても明るくチャーミングな方。
河原画伯の作品をお一人で運んで来られ、
「こちらの額装をお願いします」
とニコニコ顔で仰いました。
作品はかなり大型の包みのようでしたので、
女性ひとりで運んで来られた事に驚きです。
※かなりの重量物でしたよ。
包みを解き拝見したところ中身にビックリ。
なんとそこには河原画伯の「おしどり」が。
河原画伯の作品は愛好家の方が数多くみえ、
小さな作品でもかなりの価値があります。
C様が今回持参された作品はパッと見でも、
縦がかるく1メートルオーバーの作品です。
その価値たるや如何ほどのものか(怖
持参された際はフレーム等は無しの状態で、
銀色1枚板に描かれた「おしどり」の図が、
所謂【浮かし】の状態で貼ってありました。
今回C様のご要望は、
①こちらの作品に合わせたオーダー額。
②作品を永く維持する為のアクリルガラス。
③作品とアクリルガラスの間に隙間が必要。
でした。
上記ご要望をお聞きして完成した額装品が
👇
河原画伯の迫力ある作品、如何ですか。
河原画伯は日本画家なので絵の具は勿論、
>岩絵具
となります。
岩絵具とは、
主に日本画に用いられる絵の具で、
鉱石を細かくすり潰した顔料です。
岩絵具はオイルペインティングに無い、
独特の色彩と味わいがありますよね。
さて、
表題に『幻の作品』と題しました。
それにはストーリーがあるのです。
こちらの作品は世間に発表されておらず、
多分目にした方はおられないと思います。
と、言うのもこちらの作品、
実は<為書き>作品なのです。
そのお相手はC様のお父様なのです。
ある時、
C様のお父様と河原画伯が意気投合し、
C様のお父様の為に描かれたのだとか。
C様のお父様がずっと大事に保管され、
現在に至ったとのお話でした。
なので未だ未発表の『幻の作品』です。
大変貴重な作品の額装に携わる事が出来、
C様には大変感謝しております。
お父様と河原画伯の大切な想い出作品。
これからもずっと大事にして下さいね。
ありがとうございました。
5月21日
皆さんこんにちは。
いつも当HPをご覧頂き有難うございます。
今日の【本日の額縁】は番外編のご紹介!
当店によく持込まれる案件のひとつとして、
【版画作品のずれ直し】があります。
リトやシルクスクリーンなどの版画作品は、
一般的に作品テープで留めてあります。
また、
良心的なフレーマー職人が手掛けた場合は、
三角コーナー留め(ピタック)を使います。
ちなみにピタックとは、
昭和の時代の写真アルバムでよく見かけた、
写真四隅に貼ってあった三角コーナーの事。
通常の作品はテープで留めてあるだけで、
いたって簡素な留め方がしてあります。
版画作品がマットからずれ落ちる原因は、
この作品テープが経年で粘着力を無くし、
作品の自重もあってずれが生じるのです。
経年劣化によりずれてしまった版画作品は、
再度テープで貼り直しすれば良いのですが、
そうは簡単に事は運びません。
百聞は一見にしかずと言う事で、
まずはこちらを先にご覧下さい。
👇
上記2枚の作品裏板の仕様にご注目!
裏板の周りにグリーンテープが巻かれ、
作品が取外せない仕様になっています。
リトなどの版画作品は殆どこの仕様です。
こちらの仕様を、
『ベタ貼り』とか『地獄留め』
などと呼びます。
一見したところ見栄えは良いのですが、
簡単に作品を取出す事が出来せません。
唯一の方法は周りをカッターで切断し、
再度グリーンテープの貼り直す事です。
アクリルガラスを交換する時などは、
非常に手間の掛かる工程になります。
ですので今回は『ベタ貼り』仕様から、
下記の『トンボ』仕様に変更しました。
今回、
作品のずれ直しのご依頼下さいましたのは、
名古屋市名東区からお越しの素敵なご夫婦。
ご主人も奥様も大変穏やかなお人柄で、
当方共にも優しく接して下さいました。
ずれ直しでお持ち下されたお洒落な作品は、
パッと見【鈴木英人】風のリトグラフです。
当店に持って来て下さいました際の状態は、
マットと作品がかなりずれた状態でした。
工房の熟練職人の手により復元出来ました。
描かれた方は海外のアーティスト画家です。
わたくし個人的にこの作風が気入りました。
ずっと見ていても飽きが来ない作品ですね。
わたくしが中・高・大学生の頃に流行った、
<山下達郎>のジャケットを連想しました。
トロピカルでもあり、
どこか懐かしくもある作品。
とても印象に残るずれ直しのお仕事でした。
当店では、
◆リトグラフなど版画作品のずれ直し◆
も承っております。
作品の状態により多少のお時間を頂きどうぞ
どうぞ気軽にご相談下さいね。
5月20日
皆さんこんにちは。
いつも当HPをご覧頂き有難うございます。
毎年この時期は『春秋叙勲』で大忙しです。
勲記・褒章・位記などの所謂【叙勲額】や、
〇〇大臣賞などの額装で工房もフル回転。
現在も十数件の叙勲額装案件が進行中です。
当店で各種叙勲額を注文されるお客様方は、
当店に全てお任せと言う方が大多数ですね。
叙勲を受けられた方々は初めての方ばかり。
中には2・3度目の受章の方も見えますが、
こういった方々は極稀なケースになります。
初めて叙勲された方に授与される物として、
① 賞状(勲記・褒章・位記)
② 勲章(勲章ケース付)
があります。
※授与される各章により賞状だけの場合も。
上記の授与物を初めて頂いた場合、
どう取扱ってよいか迷いますよね。
そんな時に必要なのが【叙勲額】なのです。
初めて【叙勲額】に賞状等を収めるのには、
やはりある程度の経験が必要になります。
例えば勲章の付け方や勲章ケースの入れ方。
位記に至っては賞状に多少の個体差があり、
縦横寸法が額縁内にうまく収まらない事も。
※ 数をこなしてきた経験上から言えます。
当店ではそんなお客様の不安要素を解決!
全てお任せ頂ければ当店でセットします。
お客様には叙勲額完成品をお渡しします。
過去に、若しくは現在において、
ご家族やご親族で叙勲を受けられた方々。
賞状や勲章をそのままにされている方々。
是非一度当店までご相談下さいね。
見積相談だけでも無料で承ります。
さて、
そこで本日ご紹介する額縁がコチラ👇
今まで何度も【叙勲額】は紹介済ですので、
本日は【大臣賞】額装の一例です。
【大臣賞】の額装と言っても決まりは無く、
各額縁店によって仕上がりが違います。
当店で最もポピュラーな仕様の仕上げです。
ネームプレートはお客様ご希望のサイズで。
字体も字数も全てオーダー可能な設定です。
こちらの額装依頼をして下さいました方は、
当店の大切なリピーター様です。
なかなか頂けない大臣賞を受賞されたので、
バリエーションを変えて作られました。
皇居内での、
『天皇皇后両陛下拝謁記念』の集合写真。
※ ネームプレート有・無しバージョン。
また後日、
上記写真のサイズを大小いろいろ変えて、
合計10点近く額装させて頂きました。
お写真のみでも額装OKです。
皆様も是非お越し下さいね!
5月17日
皆さんこんにちは。
いつも当HPをご覧頂き有難うございます。
本日ご紹介する【本日の額縁】は扁額です。
『扁額』ってみなさんお判りになりますか。
簡単に言いますと、
和室など高い場所に掲げる横に長い額の事。
欄間にかける『欄間額』も扁額の一種です。
『扁額』は「書」のイメージが強いですね。
対して『欄間額』のわたくしのイメージは、
「水墨山水」や「彩色山水」が浮かびます。
さて、
本日ご紹介する扁額(書)がコチラ 👇
こちらは仕立て直しを行う直前の状態です。
全体的に経年劣化による損傷がありますね。
黄ばみやシミも所々各所に見受けられます。
本紙の周りのドンスも黒ずんでいる状態で、
今にもポロポロと紙が破れそうな感じです。
今回はこちらの年代物扁額の仕立て直しを、
とっても紳士なお客様より依頼されました。
本紙中心部に大きなシミが見受けられます。
これには特殊なシミ抜き剤で対処します。
只、このシミ抜き剤は超強力な薬品なので、
作品に深刻なダメージを与えるリスクが大。
シミ抜き剤の使い過ぎは厳禁なのです。
この辺りの匙加減は私共プロにお任せです。
この道何十年の熟練職人たちが見極めます。
そして、
作品の『洗い』や『シミ抜き』など、
いくつもの工程を経て完成したのが
👇
仕立て直し前と比べてみなさん如何ですか。
全体的に明るくなり非常にモダンな感じに。
これなら和室に限らずリビングでも👍
中心部に陣取っていた大きなシミも超薄く、
当初に比べて目立たなくなっていますよね。
額縁表面にアクリルガラスが入った事で、
永くこのコンディションが維持出来ます。
ちなみにこちらは、近衛文麿公爵の「書」
歴史的価値も非常に高い貴重な作品です。
実は国史(日本史)大好き人間のわたくし。
こちらの作品を目にする事が出来て幸せ❤
自分的には大興奮のお仕事なのでした。
余談ですが。。。
わたくしが幼少の頃、父親の実家の居間に、
【陸軍大将/山県有朋】
の扁額が飾ってありました。
大きくなり父にこの扁額の謂れを訪ねた所、
・・・
明治期に山県候が軍務で瀬戸市を訪れた際、
父の実家にお泊りになられたのだとか。
父の実家にお泊りになられた理由は単純で、
>当時の瀬戸で一番大きな旧家だったから
だそうです。
有難いことにお心優しい山県候は、
一宿一飯のお礼にと<為書き>を
帰り際にしたためて下さいました。
それが扁額になり実家に飾ってありました。
わたくしが歴史好きになったきっかけです。
お仕事で歴史的人物の扁額を拝見する度に、
この仕事をしていて良かったと思います。
5月13日
皆さんこんにちは。
いつも当HPをご覧頂き有難うございます。
本日ご紹介する額縁はダイソーさんの額縁。
いわゆる100均ショップの簡易額縁です。
額縁のサイズはかなり大きく縦900㍉位。
100均の額縁?と言って侮ることなかれ。
今の100均の額縁はかなり良い感じです。
只今回の額縁は100円では無く500円。
100均のお店にある少しだけお高い商品。
👇
どうですかこの額縁?
とても500円の額縁には見えませんよね。
カラーもフレーム形状も見映え良く見えて、
昔に比べてクオリティーUPしていますね。
いまどきの100均の額縁、恐るべしです。
実はこちらの額装を依頼して下さったのは、
当店の大切なリピーター様なのです。
ポスターと500円額縁は最初は別個です。
こちらの額縁はお客様の持込みの額縁です。
ポスターが額縁より一回り小さかったので、
マットボード額装でのご注文を頂きました。
額装品の仕上がりは驚くほど完成度が高く、
わたくしも内心びっくりしました。
ただ、
全ての100均額縁がこうではありません。
今回の額縁はたまたま品質が良い物でした。
過去の経験上、
100均の額縁はパッと見は良く見えます。
が、やはり値は値といった感は拭えません。
例えて言うなら、
①基本的にマットボードは入りません。
②アクリルガラスでは無く、塩化ビニール。
③フレームの材質は殆どプラスティック製。
などなど。
100均の良い所、額縁専門店の良い所、
ケースバイケースの使分けになりますね。
皆様も是非参考にしてみて下さいね。